● 頸椎症のための鍼灸治療 ● 『けいついしょう』
頸部(頚部・首)の状態が原因になって発症する症状は様々あります。
早期に医師を受診した方がよい場合もあります。
つらい症状が鍼灸治療で改善するケースも多いので、試してみてはいかがでしょうか。
頚部の整形外科疾患をいくつか紹介しておきます。
1.頸椎症(頚椎症・頸部脊椎症) 頸部の加齢的な変化がベースになると言われます。
中枢神経や末梢神経に症状が発現します。
(1)頸椎症性神経根症
肩や手にいく神経に影響が出ている状態で、上を向くと痛みやしびれが悪化したり、 首の付け根や肩甲骨周辺の痛みや肩こりの原因にもなります。
とりあえず、腕を上げても痛くないことで五十肩と区別できます。
(2)頸椎症性脊髄症
脊髄に影響が出ている状態なので、手術が必要になることもあるようです。
細かい作業(ボタンはめ、箸をつかう等)がやりづらかったり、歩行がつらい、膀胱 直腸障害(排便や排尿の様子が健康時と異なる)といったことがあったら必ず医師 を受診しましょう。
2.頚部椎間板ヘルニア(頸部椎間板ヘルニア) 椎間板組織が繊維輪を破って、後方あるいは後側方に脱出し症状を引き起こします。
3.胸郭出口症候群
胸郭出口部での神経や血管束の牽引や圧迫が原因で発症します。
4.頸肩腕症候群
広義では頸肩腕に症状が現れる症候群につけられた統括的な名称ですが、最近では狭義に、病因がはっきりせず首、肩、上肢に疼痛を訴える場合のみを指すことも多いです。
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