手術後の障害のお悩み

痔の手術を受けたのにつらい症状が消えない
かえって新たな症状に悩まされている

あなたが痔の手術をしてしまって術後障害に悩んでいても…

すでに手術された方もたくさんおられることでしょう。
「思い切って手術して良かった」という幸運な方もあるでしょうし、後悔の気持ちでいっぱいの方もたくさんおられます。

術後に何の障害もないという人は、まずいません。

苦しんでいるのはあなただけではないのです。

いくら医学が進歩したといっても手術は手術。
最新式の器具や薬を使うことで、出血量や術中の痛み、手術時間はずいぶん改善されたようです。

短期入院や日帰り手術をうたい文句にしている病院もあります。

一回の痔の手術のために、ひとりの患者が長くベッドを占領していることが、病院の経営にとってプラスにならないことは容易に想像できます。

「次々とやってくる新患を手術するために、追い出されるように退院させられた」

という話をよく耳にします。

では、短期間で退院できたからといって、すぐに通常の生活に戻れるのでしょうか?

手術法のみならず薬も進歩しました。抗生物質のおかげで感染症の心配も減りましたね。
しかし、一度退院してしまえば、いつまでも寝ているわけにもいきません。
自宅にいるのに仕事を休み続けることも難しくなります。

術後の「最も安静を必要とする時期」に、やむを得ず無理して普通の生活に戻っているのが現状です。

お医者さんは、
「うちで手術すれば仕事をほとんど休まなくて大丈夫」
と胸を張って言いますが、退院した患者が次の日から本当に生き生きと仕事を開始しているのかというと、はなはだ疑問です。

入院中に鍼治療を受けたいといっても、まず希望はかなえられません。
医師に相談しても、

「勝手なことをやりたいならさっさと退院しろ」

と言われるのが関の山です。

ところで、鍼灸に限らず東洋医学をかじった治療家の中には、
「手術した? 駄目だよそんなことしちゃ。手術なんて取り返しがつかないんだから。治すのは難しいぞ。」
などと言う人がいます。

このようなことを言う治療家のもとへは二度と行く必要はありません。

誰も好き好んで手術を受ける人はいません。

痛み、痒み、不快感…日常生活を脅かす、あまりの症状に耐え兼ねて、しかも医師からは他の選択肢さえ提示されないまま、仕方なく手術台に上がるケースがほとんどです。

「診察室へ飛び込んできた途端、『先生!手術を頼みます』なんて言う患者がいるんだぜ」
と自慢気に語るお医者さんもいます。

まったく人の痛みを分からない、分かろうともしない言動には困ったものです。

痔の苦しみは経験した者にしか分かりません。

セカンドオピニオンだのインフォームドコンセントだのと言っても、そんなゆとりのないまま肛門科へ飛び込み、そして目の前の医師が「手術」という呪文を唱えたので、ついうなずいてしまったのだという人が多いのです。

痔の手術直後に悩まされる症状に対して、鍼治療は大きな効果を期待できます。
傷の治りも各段に早まります。

体質的に傷の治りが遅い方もあります。

そうでなくても、痔の手術は、直後から排便によって傷口が痛めつけられやすくつらいものです。

退院したからといって、毎日の排便を我慢するわけにはいきません。

術後のケアは、手術そのものよりも大切だと言えます。

そんな大切な時に、
「うちは日帰り。負担がなくて嬉しいだろ? 感謝して」
と言わんばかりに患者を放り出す神経には腹立たしささえ覚えます。

あなたが、術後のつらい時期を過ごしているのだとしたら、その症状が収まるまで指をくわえて待っているだけでは悲し過ぎます。

一刻も早く立ち直られることをお祈り申し上げます。


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