テニス肘(上腕骨外側上顆炎)のための鍼灸治療
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の鍼灸治療は、丁寧な施術が大切です。
鍼を刺して寝かせておくだけの治療ではなく、丁寧なつきっきり施術でテニス肘の治療に取り組んでいます。
駅そばの商店街1階で、何人もの鍼灸師がいる予約制の鍼灸院です。


肘の痛みは、日常生活や仕事、家事にも大きな支障が生じて、本当につらいものです。
肘の痛みの約6割がテニス肘(上腕骨外側上顆炎)と言われます。
テニス肘と言っても、テニスが原因で発症した人は約10%と比較的割合が低いです。
家事や仕事など、腕(手首)が同じ動きを繰り返して筋肉を酷使したことが原因で発症します。
肘の外側が痛む「上腕骨外側上顆炎」をテニス肘、肘の内側が痛む「上腕骨内側上顆炎」をゴルフ肘と呼ばれます。
一般に、「上腕骨外側上顆炎(テニス肘)」が7~8割を占めます。
*肘の内側・外側とは、立っている状態なら「手のひらを前方に向けた状態」、
イスに座って肘掛けに上を乗せているとしたら「手のひらを上方に向けた状態」で考えて、体の胴体に接する側が「内側」、胴体の反対側が「外側」です。
ここではテニス肘について詳しく見ていきましょう。
人間の肘関節や手関節は伸展(伸ばしたり反らしたり)する動作よりも屈曲(曲げる)動作が優位(強い)です。
それは、箸やスプーンを口に運ぶなど摂食動作に関わるためで、人間が生きていく上で、手首や肘を「曲げる動き」の方が多いのです。

そのため、肘関節や手関節の伸展(伸ばす)運動を繰り返すことによって、筋力が弱い前腕伸筋群(手首を反らす筋肉群)が酷使され、その筋肉群が付着する上腕骨外側上顆(肘の外側)に負荷がかかりやすくなるのです。
パソコンを使っている時なども、キーボードでもマウスでも、手首の関節を軽度伸展(軽く反らす)状態になりますね。
これを長時間持続することで、前腕伸筋群に負担をかけ続けてしまうことになります。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の症状
- 上腕骨外側上顆部(肘の外側)を押すと痛む。
- 手関節の背屈(反らす)と前腕の回外(手首を外側に回す)を伴う運動で肘の外側に鋭い痛みが誘発される。
例:フキンや雑巾を絞る、雨戸の開閉、ドアノブを回す、フライパンを持つ、重い物を持って運ぶ、など。 - 肘の関節の運動そのものには制限や痛みがない。
- X線検査ではなにも所見はない。
痛みの原因
テニスに限らず様々なスポーツや、スポーツ以外の日常生活でも、手関節(手首)の背屈(反らす)や前腕の回外(手首を外側に回す)が繰り返し行われることによるオーバーユース(使いすぎ)が原因となります。
それらの運動で働く筋肉が付着する上腕骨外側上顆部(肘の外側)で、筋肉や腱の繊維に細かい断裂が発生して、炎症を引き起こし、痛みを起こすのです。
好発年齢、性別
- 30~50歳代に多い(加齢による筋肉の退行変性が原因)
- やや女性に多い(もともとの筋力が弱いことが多いため)
診察法(疼痛誘発テスト)

テニス肘のセルフケア
- 急性期(発症後1週間以内)は患部を冷やす。
- 前腕伸筋群と前腕屈筋群のストレッチ(手関節を手の平側に曲げたり、手の甲側に反らしたりする)。
- 肘関節と手関節を同時に伸展する動作を避ける(重い物を持つ時になるべく手首を反らさないようにする、パソコンを使用する時にアームレストを使用するなど)。
肘の痛みの鍼灸治療
使い過ぎなど局所的なことが原因で発症したのだとしても、一度悪化してしまった肘の痛みは、局所治療だけでは改善しづらいことがあります。
人体は全身がつながっていて、痛みを感じるのは脳であることからも、局所治療と全身治療の両方が大切であることがわかります。
痛みは局所的なものであっても、血流や自律神経の働きも関係しているのです。
当院では、全身状態が整うことで局所症状も改善しやすくなると考えています。

千里堂の鍼灸治療は、局所治療と併行して全身治療をおこない、回復しやすいカラダを作っていきます。
特に、使い過ぎが原因で肘に痛みをかかえてしまった方は、全身に疲労が蓄積していることも多いものです。
痛む側だけでなく、体の反対側に通常以上に負担がかかっていることもあります。

鍼灸だけに頼らずマッサージも駆使して血行やリンパの流れを促進します。
一日も早い快復を願い、あなたの悩みに少しでもお役に立てればと思います。
「この痛みがなかったら、どんなに楽しく生活できるだろう」
千里堂の治療は、鍼を刺して寝かせておくだけのような治療ではありません。
局所のみに鍼をして終わるだけの治療でもありません。
「つきっきりで丁寧な治療」という方針でおこなっておりますので、必ず電話予約の上ご来院ください。
どうぞお気軽にご相談ください。
このページは、千里堂治療院第68回研修会資料をもとに構成しました。
-参考-
監修:日本整形外科学会・日本肘関節学会、編集:日本整形外科学会診療ガイドライン委員会・上腕骨外側上顆炎ガイドライン策定委員会『肘が痛い方のために 診療ガイドラインに基づいた上腕骨外側上顆炎(テニス肘)ガイドブック』南江堂/『東洋医学臨床論<はりきゅう編>』医道の日本社/『臨床医学各論』医歯薬出版/筋肉.guideHP/疼痛ナビHP/新札幌整形外科病院HP
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更新情報
- 子宝治療で授かり、安産治療を継続しています。
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- 外痔と裂肛による痛みに対する鍼灸治療
- 肩こりや腰痛で定期的に通っています
- 痔の治療で、ゆっくり根本から改善することを体感できました。
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