顔面神経麻痺に対する鍼灸治療

主訴: 顔面神経麻痺
年齢: 40代
性別: 女性

前触れは何もなく、朝起きたら突然顔の右半分が動かなくなっていた。
医師からは「中程度レベル。徐々に回復していく」と診断された。
発症から３ヶ月経つが、あまり変化が見られず鍼治療を受けることにした。

顔以外の症状として、
・１ヶ月前から寝る時に手や足にしびれを感じる
・慢性的な肩こり、腰痛（左）
・ＰＭＳや生理痛がひどい（筋腫を保存療法中）
などがある。

表情筋スコアは、８／４０点。
自分でもマッサージをしているとのことだったので、注意点を伝え継続してもらうようにしました。
週１で来院。少しずつ快復が見られ、ほうれい線が出るようになりました。

顔を中心に、肩こりや腰痛の治療を必要に応じて取り入れています。
当初からのストレスから開放されたこともあり、肩まわりの張りが和らいできました。

表情筋スコアは初診時８点でしたが、治療を続けて２３点になり、麻痺の改善が見られました。
初診の時と比べると麻痺側の下垂がだいぶなくなってきました。
患者さんにも気になる筋肉のマッサージやトレーニングを丁寧にするよう伝えています。
また、元々ひどかった生理痛が軽くなったとのことで、鍼の効果を実感されているようです。

徐々に改善が見られていましたが、発症後７ヶ月経過頃から、目元や口元の痙攣が出始め、その後共同運動（口を横に動かすと目元がピクピクする）が出てきました。

これ以上、症状が悪化しないよう施術を続けています。
顔への施術は、痙攣が起こる部分に重点をおいて行っています。
再度、バイオフィードバックのやり方を確認して、自宅で継続してもらっています。
引き続き精神面のフォローもしっかりやっていきたいです。