腰痛にかかわる筋肉と病気

腰痛にかかわる筋肉

腰に痛みが出ると、「骨盤の歪みが原因なのでは？」と思いがちですが、骨盤が原因ではなく、骨盤の回旋、拳上、下制が起きた後に元の正しい位置に戻らないことで、骨盤に付着している筋肉が緊張し凝り固まることが痛みの原因となっています。

大腰筋、小腰筋、腸骨筋の３つの筋肉から構成されています。
腸腰筋が強く収縮していると、骨盤は前に倒れます。

大腿直筋、中間広筋、外側広筋、内側広筋の４つの筋肉から構成されています。
腸腰筋同様に、強く収縮していると骨盤は前に倒れ反り腰になります。

大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の３つの筋肉から構成されています。
ハムストリングスが強く収縮すると、骨盤が後ろに引っ張られ、腰痛の原因になります。

骨盤から大腿骨に伸びている大きな筋肉で、大殿筋が強いと骨盤が後ろに引っ張られます。

骨盤上部、腸骨、脊柱、肋骨をつなぐ筋肉です。
腰方形筋が強く収縮すると、骨盤が引っ張り上げられ、収縮しているほうの骨盤の位置が高くなります。

内腹斜筋と外腹斜筋から構成されています。
肋骨と骨盤上部を繋いでいるため、収縮すると骨盤が引き上げられます。

腰部の脊柱管が狭くなると、神経が圧迫され、しびれや痛みを感じます。
歩いていると徐々に痛みやしびれが表れ、途中で休まないと先に進めなくなります。

椎骨と椎骨の間にある椎間板に圧がかかることで、髄核が外に飛び出し、神経を圧迫します。
無理な姿勢、運動、重いものを持った時に起こることが多いです。
お尻や脚に痛みやしびれを伴うこともあります。

椎骨と椎骨の間に緩みが生じ、上の椎骨が下の椎骨よりも前方にすべっていきます。
加齢による椎間板の劣化により、緩みが生じることでも起こります。

ちょっとした動作によって、突然激痛が走ります。
はっきりとした原因はわかっておらず、筋肉や神経が関係していることもあります。
ぎっくり腰をおこして２～３日後から、できる範囲で動いた方が早期回復につながります。

・安静時痛、夜間痛が著しく強いもの　→　悪性腫瘍の可能性もあります

・生殖器、消化器などの内臓症状を伴うもの　→　内臓性腰痛の可能性もあります

・膀胱直腸障害や中枢神経症状を伴うもの　→　脊髄腫瘍の可能性もあります

このページは、千里堂治療院第９２回研修会資料をもとに構成しました。
－参考－
日経ウーマンオンライン「困った肩こり、腰こり・・・凝りの３大原因は」／『Tarzan No.688　肩甲骨＆骨盤』Tarzan編集部

ぎっくり腰のための鍼灸治療は

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