顔面部疾患・症状のための鍼灸治療

顔面痙攣（けいれん）や眼瞼（まぶた）の痙攣や眼瞼下垂などの顔面部の症状に対する鍼灸治療は丁寧な施術が大切です。
鍼を刺して寝かせておくだけの治療ではなく、丁寧なつきっきり施術で顔面痙攣（けいれん）や眼瞼（まぶた）の痙攣や眼瞼下垂などの顔面部の症状の治療に取り組んでいます。
駅そばの商店街内１階で、何人もの鍼灸師がいる予約制の鍼灸院です。
鍼灸が初めての方も、安心しておいでください。

顔面部の疾患

顔面けいれん

４０歳以上に多く、男女比はほぼ１：２です。
原因としては、片側の顔面神経が脳幹から出てくるところで、正常な血管（動脈）とぶつかり、勝手に興奮させられている場合が多く、手術やボツリヌス毒素の注射、目や口のまわりの筋肉が勝手に収縮したり、収縮と弛緩を繰り返してピクピクしたりする病気などです。

初期の頃は目の周囲だけが気になりますが、だんだん片側の顔全体の筋肉の勝手な運動が出没するようになります。
このピクピクは話したり、笑ったり、食べたり、目や口を動かしているときに出やすく、また緊張すると出る人もいます。
耳鳴りを伴う例もあります。

眼瞼けいれん

４０歳～５０歳以上に多く、女性は男性の２．５倍もかかりやすいです。
多くの場合、原因不明で対症療法が主となります。
「自由に目が開けにくい」「瞬きが増える」など目の開閉スイッチが故障した状態です。
「まぶしい」「目の周りが不快、痛い」「目が乾いた感じがする」「目をつぶっている方が楽」といった自覚症状があります。
「ドライアイ」と間違えられることが多くあります。

顔面ミオキミア

まぶたの一部が自分の意志とは関係なく一時的にピクピクと痙攣します。
通常は片眼にだけ症状が現れ、眼瞼けいれんの症状とよく似ています。
睡眠不足や疲れ、ストレスによるものが多く、生活の改善で数日から数週間で治まります。

顔面神経麻痺

顔面神経は顔面の筋肉を動かし、唾液腺と涙腺を刺激し、味を感じることを可能にしている神経です。
顔面神経麻痺は、顔面神経によって支配されている顔面筋の運動麻痺のことです。
ベル麻痺とは、第７脳神経（顔面神経）の機能不全により、顔の片側の筋肉に突然の筋力低下または麻痺がおこる病気です。

麻痺が部分的な場合は、治療の有無にかかわらず、ほとんどの人が数ヶ月以内に完全に回復します。
麻痺が顔全体に起きている場合は、経過はさまざまで、完全に回復しない人も多いです。

＞「顔面神経麻痺のための鍼灸治療」くわしくはコチラ

表情筋とシワ・たるみ

一般的には「表情筋が弛緩してシワやたるみになる」と考えられていますが、ＭＲＩで表情筋のたるみを確認できないことやボトックス注射により表情筋を弛緩させてシワ治療をできることから、「表情筋の収縮や拘縮によってできるシワやたるみが多い」ことが明らかになってきています。

主に表情筋によるシワやたるみは、抗重力筋の筋力低下を補うため、重力に逆らう必要のない筋肉の代償運動で表情を作ることが原因となっています。
シワは筋肉の拘縮・短縮・可動域制限などによって起始・停止部や支持靭帯に生じることが多いです。
たるみは筋の短縮によって表面の皮膚が余り生じますが、抗重力筋の筋力低下により脂肪が下垂して生じる場合もあります。

上顔面

中・下顔面

顔面部の筋肉

表情筋

顔面の浅層にあり、主として頭蓋骨から起こり皮膚に停止する筋です。
収縮によって顔面の皮膚を動かし、人間のさまざまな表情を作りだします。
表情筋は３０種類以上ありますが、通常の生活では全体の３０％しか使っていません。

【主な表情筋】
・前頭筋：額から頭頂部にかけての筋肉（眉を上げる）
・眼輪筋：目の周りを囲む筋肉（目を開閉させる）
・小頬骨筋：頬骨付近にある筋肉（上唇を後方に引き上げる）
・大頬骨筋：顎関節から口角まで伸びる筋肉（口角を上げる）
・頬筋：頬の下にある筋肉（物を吸う）
・口輪筋：口の周りを囲む筋肉（口元のさまざまな表情を作る）
・オトガイ筋：下唇の中央からあごの先端に伸びる筋肉（あごのラインを引き締める）