子供の発育曲線と自律神経の働き
子供の発育曲線
出生前には全ての臓器がだいたい同じように発育していくのに対し、出生後では「副腎」の発育がグッと下がる事がわかります。
「副腎」とは、ストレスを和らげるようなホルモンを出す臓器です。
この働きが弱い乳幼児や子供は、日々のストレスをうまく解消できないため、
泣きわめいたりキーキー声を出すなどの症状で発散させることがあります。
これが「疳の虫」です。
赤ちゃんに限らずもう少し大きくなった子供でも、ストレス解消がうまくできず、大人から見るととても理性的とは言えない行動をしてしまうことがありますね。
乳幼児や子供にとっては、毎日が「初めての体験」にあふれています。
嫌な経験はもちろん、楽しい経験や興奮なども一種のストレスと考えれば、乳幼児や子供は常に大きなストレスにさらされている状態なのです。
子供に限らず大人にとっても、副腎をはじめ様々な臓器で作られるホルモンの働きは、とても大切なものです。
そして、心と体を整えるためにもうひとつ大切なものに「自律神経」があります。
自律神経の働き
体調不良を考えるときに「自律神経の働き」を無視することはできません。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」のバランスで成り立っています。
図の右側、一番下に注目してください。
「立毛筋」「血管」「汗腺」だけ、離れてまとまっています。
この3つは、自律神経のうちの「交感神経」が高まったときに反応する組織です。
「交感神経が高まる」とは、動物で言えば獲物を狙っている状態です。
毛並みを逆立て、心臓が高鳴り、手に汗握る・・・そんなイメージ。
「疳の虫」を起こしている赤ちゃんも、交感神経が高ぶっています。
産毛や頭髪が逆立って、こめかみに青筋が浮き、背中は汗でしっとり・・・
そういう状態が見られたら、疳の虫かも知れません。
乳幼児や子供が、心や体のバランスを崩しかけている様子のときには、叱りつけても、ますますエスカレートするだけになりかねません。
人間の体や感情は複雑なもので、大人でも、イライラしたり寝付けないことがありますね。
「大人でも、そういうことがある」と理解してあげて、周囲から手助けしてあげましょう。
その手助けに、小児はり(小児鍼灸)がお役に立つこともあります。
>乳幼児のための小児はり(小児鍼灸)
>小学生のための小児はり(小児鍼灸)
このページは、千里堂治療院第55回研修会資料をもとに構成しました。
-参考-
大上勝行著『親子スキンタッチ健康法』亜紀書房/東洋療法学校協会編『生理学』医歯薬出版株式会社
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