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⇒何の基準も規制もなく、野放し状態の天然にがり市場を賢く見抜く視点を考えてみましょう。
●人体に必要不可欠な「ミネラル」とは・・・
⇒ミネラルが無ければ私たちは生きていけません。
炭水化物・たんぱく質・脂質の「三大栄養素」の他、人が生きていくためには「ビタミン」や
「ミネラル」といった調整素が不可欠です。
「ミネラル」の中では、厚生労働省がナトリウムの過剰摂取とカルシウム不足に注意を促していますが、現代のストレス社会では「マグネシウム不足」が特に叫ばれるようになっています。
ミネラルが不足すると・・・以下のような症状があげられています。
元素名 |
不足で起きる症状や病気 |
マグネシウム |
落ち着きがない けいれん ふらつき 不整脈 手足の痛み
顔面がピクピクする |
カリウム |
筋肉脱力 しびれ 腸の動きの減少 不整脈 渇き |
カルシウム |
骨がもろくなる 筋のけいれん しびれ うつ病傾向 皮ふ・爪の発育不足 |
鉄 |
貧血 脱力 無気力 めまい 動機 |
亜 鉛 |
発育が遅れる 性的発育が遅れる 味覚異常 皮ふ炎 |
銅 |
貧血 発育不良 血管がもろくなる |
クロム |
糖尿病になりやすい 動脈硬化になりやすい |
ヨウ素 |
甲状腺が腫れる だるい むくみ 発育不良 |
カルシウムの吸収のためにもマグネシウムの働きが必要なことが知られています。
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⇒体内では合成されません。
ミネラルはカラダの中で作り出されることがありません。
したがって食事などから補給しなければならないのです。
特にマグネシウムは、精神的なストレスを感じるだけでも排出されてしまうため、積極的に
補わなくてはなりません。
⇒もともと日本は火山性の土壌のため、水に含まれるミネラルが少ないことで知られています。(軟水)
その上、土壌改良が進み、野菜から摂取できるマグネシウムも減少しており、様々な
現代病を招く遠因とも言われます。
私たちは慢性的なマグネシウム不足に陥ることが避けられない状況です。
サプリメントで上手に補うことが理想です。 |
●1日の摂取量は・・・
天然にがりの主成分であるマグネシウムは、
「脂肪の吸収を抑制する」「皮膚を活性化する」 「大腸へ水分を戻す」
といった働きで知られています。
厚生労働省「日本人の栄養所要量」によると、1日の所要量は250〜320mgです。
上限も定められており、700mg。
過剰摂取は下痢をしたり、腎臓に負担をかけるなどの副作用があります。
⇒成分表示のない「天然にがり」の恐ろしさがこれです。
どれだけ飲んで良いのかわからないのです。
ペットボトルに大量に入れたタイプでは、誤飲事故も起きています。 |
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●天然にがりの原料について
天然にがりの原料は海水です。
(最近の豆腐のほとんどは化学合成した凝固剤を使っています)
沖縄では今でも海水を直接使って豆腐を作る習慣も残っています。
もともとは海水から塩を作る際の残留物がにがりでした。
平成9年の専売法改正で製塩が自由化された結果、海水中のミネラル成分を豊富に含んだ天然にがりが注目されるようになったのです。
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●天然にがりの選び方について
⇒法的な基準・規制がないため、ブーム便乗商品も少なくありません。
それではなぜいろいろな価格帯の商品があるのでしょうか。
その答えは、原料となる海水そのものの差と、脱塩工程の違いにあります。
そして、「広告宣伝費」や「仲介流通費」をかけている商品は、品質とは無関係に高価に
ならざるを得ません。
⇒「高価」=「良質」と必ずしもいえない理由がこれです。
今でこそ多くの人が「にがり」について知っていますが、一昔前までは「豆腐を固めるもの」としての用途しかなく、海水から塩を作った残留物として、タダ同然で取引されたり、捨てられたりしていたものです。
サプリメントとして安心して続けられるだけの品質作りは、メーカーの自主的努力だけに
任されているのが実態です。 |
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●天然にがりの見分け方
⇒【その1】ナトリウム量を確認してください。
ただでさえ日本人は塩分摂り過ぎです。
天然にがりを選ぶ際には必ずナトリウム残存量の少ないものを選んでください。
「塩がわりに使うからよい」という声がありますが、ナトリウムを残している天然にがりは、
不純物も残っていると考えられます。
海水のナトリウム濃度が3〜4%(3000〜4000mg/100g)ですから、それよりも
濃いものは十分な脱塩をしないまま濃縮しただけといえます。
(例) |
塩塩業者Aの天然にがりはマグネシウム2%(2000mg/100g)、ナトリウム6%(6000mg/100g) |
これをマグネシウム量から換算して100mg/1日補給するために飲み続けたとすると、
年間にナトリウム100g、食塩に換算すると250gもの量を余分に摂取してしまうことに
なります。
※警告: |
成分表示されていてもこの結果です。成分表示のない天然にがりは危険ですので、絶対に飲まないで下さい。 |
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⇒【その2】マグネシウム量を確認してください。
天然にがりの効用はマグネシウムによるものです。
適正な摂取量もマグネシウム量によって判断します。 |
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にがりの1日摂取量
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にがり100g中のマグネシウム
含有量(mg) |
マグネシウム100g摂るのに必要なにがりの量(1日) |
滴数 |
量(ml) |
計量スプーン |
1000 |
160 |
10 |
小さじ2 |
2000 |
80 |
5 |
小さじ1 |
3000 |
53 |
3.3 |
小さじ2/3 |
4000 |
40 |
2.5 |
小さじ1/2 |
5000 |
32 |
2 |
小さじ2/5 |
6000 |
27 |
1.7 |
小さじ1/3 |
7000 |
22 |
1.4 |
小さじ2/7 |
8000 |
20 |
1.25 |
小さじ1/4 |
わざわざ薄めて販売しているものもあります。
だからといって過剰摂取は禁物ですので、使用量に注意しましょう。 |
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⇒【その3】原料(どんな海水を使っているか)
PCBや重金属など環境問題は避けられません。
海水の汚れは見た目だけでは判断できないことも問題を深刻にしています。
少なくとも表層水を使っているものは避けるべきです。
世界中どこへ行っても海の表層は汚染されている心配があるからです。
その一方で、太陽の光も届かない深海では植物プランクトンの光合成も行われないため、
高い清浄性が保たれています。
しかも海洋深層水は水圧のため水の分子量(クラスター)が非常に小さく、
吸収性に優れているので、サプリメントとしての天然にがりの原料としては最適だといわれています。 |
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