● 大人ニキビのための鍼灸治療 ● 『おとなにきび』
様々な要因が複雑にからみあって発症する大人ニキビ。
鍼灸治療がお役に立つこともあります。
●皮膚付属器の構造と働き
脂腺は、皮脂を産生分泌する外分泌腺です。
手のひらや足のうらを除く、ほぼ全身に分布しています。
毛器官のあるところには必ず付随しています。
(主成分:ワックスエステル、トリグリセリド、スクアレン)
脂腺性毛包というのは、毛が短く、深い毛包内腔、発達した脂腺をともなっている毛包で、顔面・前胸部・上背部に多く分布しています。
 
●ニキビの発生機序と種類
@白ニキビ
毛穴がつまり中に皮脂が貯留。
毛穴の肥大で皮膚がふくれ あがる。
白く透けて見えるのは皮脂と 角質が混ざったもの。
A黒ニキビ
皮脂が酸化することで黒くみえ る。
B赤ニキビ
皮脂を栄養に細菌が繁殖し炎症 を引き起こす。
C膿をもったニキビ
さらに悪化し毛穴に膿がたまる。
●ニキビの原因
「皮脂の量」と「毛穴の大きさ」のアンバランスが大きく影響します。
皮脂の量が多くても毛穴が大きければスムーズに排出されます。
皮脂の量が少なくても毛穴が小さければ目詰まりを起こしてしまいます。
@ストレス
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、 コルチゾール、アンドロゲンが変化し、皮脂分泌の亢進を招きます。
ストレスは大敵!
A睡眠不足
睡眠不足は肌の再生(ターンオーバー)のリズムを狂わせてしまいます。
角質がはがれづらくなり目詰まりの原因に。
きちんと睡眠をとって副交感神経が優位であれば、皮膚の細胞は活発化します。 睡眠不足も大敵!
B免疫力の低下
免疫力が低下すると皮膚にいる常在菌(アクネ桿菌など)が増加し、炎症を起こし やすくなります。
C不規則な生活
コルチゾールなど日内変動のあるホルモンに悪影響が生じます。 規則正しい生活を!
D生理周期も影響
プロゲステロン(黄体ホルモン)は皮脂分泌の増加につながります。
E食事
チョコレート・ナッツなど油の多いものが原因と言われることがありますが、あまり 根拠は無いようです。
食品添加物は、活性酸素の発生、炎症の悪化を招きます。
F喫煙
活性酸素が増加し、血流も悪化して新陳代謝が低下してしまいます。
G肌の乾燥
乾燥によりターンオーバーが狂うことで角質が硬くなり、毛穴をつまらせることに。
さらに肌の乾燥により皮脂の過剰分泌を招きます。
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皮脂分泌のピークは25歳と言われています。
思春期のニキビは、毛穴の成長とのアンバランスから起こります。
大人ニキビは、乾燥しがちな顎周りにできますが、顎周りは普段から皮脂分泌が無いため毛穴が小さい。
つまり、大人ニキビも毛穴と皮脂分泌のアンバランスで起こるのです。
●鍼灸治療は、どこにアプローチできるか
千里堂の鍼灸治療では、自律神経・ホルモンバランスを整え、免疫力を高めるよう目指します。
免疫機構をととのえることで炎症の重傷化を抑えられるのです。
生理周期が乱れている場合は、安定化も目標にします。
ストレス解消もはかるように留意しています。
治療を受けた日はぐっすり眠れる、と言っていただけることも多いです。
最近の研究では「気持ちいい」という快刺激が脳内のβエンドルフィン等の神経ペプチドの分泌を活性化させ、自律神経の機能を正常化させる働きがあることが分かってきています。
千里堂の総合はり治療は、手技(マッサージ)も取り入れた快適な治療を心掛けています。
「鍼は痛い」と思いこんでいる方も多いようですが、当院では治療中ぐぅぐぅ眠っている患者様も多いんです。
また、皮膚刺激を通して脳の視床下部へ影響をあたえホルモン分泌のバランスを整えることに役立ちます。
お顔の治療を重点的にお求めの場合は「美容鍼」オプションもございます。
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