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不妊症について(第108回研修会資料より 2018年)

>>不妊症のための鍼灸治療
 
 
● 不妊症について ●  『ふにんしょう』

不妊治療の現状と成功率
日本では2010年に女性の平均初婚年齢が28.8歳となり、第一子出産時の母の平均年齢は29.9歳となりました。
30年前の1980年には、これらの数字はそれぞれ25.2歳と26.4歳でしたから。子どもを持ちたいと思いつつ、なかなか妊娠しないカップルの割合は上昇しているものと思われます。

最近の不妊治療による妊娠率は、タイミング法や人工授精といった一般治療よりも、体外受精の成功率が高くなっています。
治療は段階的にステップアップしていくとはいうものの、今後はますます高度な治療が主流になってくるといえます。

女性は年齢が高くなってくるにつれて、妊娠も出産も難しくなります。
女性の性ホルモンの分泌は20代前半にピークを迎え、その後は減少していき、それに伴う卵巣機能の衰え、卵子の老化など、妊娠しにくい条件が増えてしまうからです。
不妊治療では女性の年齢が重要で、年齢に反比例して妊娠率が下がります。
現代女性は身体的にも若くて健康的といわれていますが、年齢が高くなるにつれハードルも高くなります。


不妊の主な原因
・排卵障害(多嚢胞性卵巣症候群、卵巣機能低下、高プロラクチン血症、子宮内膜症、ホルモン分泌の異常など)
・卵管障害(卵管閉塞、卵管周囲の癒着・炎症、細菌感染、子宮内膜症など)
・着床障害(子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮形態異常、黄体機能不全など)
・子宮頸管の通過障害(頸管粘液不全、抗精子抗体など)
・習慣性流産・不育症
・先天異常・染色体異常


治療の種類と進め方
大きく2つの治療法に分かれます。
そのうちのひとつが、排卵、受精、着床を妨げている原因を調べてそれを取り除くことによって自然妊娠を目指す、原因治療です。
原因が不明の場合や治療困難な場合は、医療技術を利用して妊娠を成立させるための治療法が行われます。
治療方針に関しては、「女性の年齢+不妊原因+夫婦の意向」などを患者と医師が話し合って決定します。



・タイミング法
 排卵日を調べて、そのタイミングに合わせて性行為するように指導する方法
・人工授精
 排卵日に合わせて、採取した精子を子宮内に直接注入する方法
・体外受精
 採取した卵子と精子を体外で受精させて、受精卵(胚)を子宮に移植する方法
・顕微授精
 顕微鏡を使い、卵子の中に精子を注入して受精させ、受精卵(胚)を子宮に移植する方法


凍結保存技術
科学の目覚ましい進歩により細胞の凍結保存技術が上がり、現在では精子や受精卵(胚) の凍結保存は不妊治療に欠かせないものです。
それに、より困難とされていた未受精卵(卵子)に関しても、質を低下させずに凍結、融解ができるようになっています。
保存期間は、理論上では半永久的といわれています。
保存期間に関して日本産婦人科学会では、夫婦の婚姻継続期間中で、女性の生殖年齢を超えない期間という2つの条件を設けています。

かつては、1回の治療で使わなかった精子や卵子、受精卵は捨てられていましたが、凍結保存しておけば次回に使うことができます。
凍結保存には費用がかかりますが、よい状態の精子や卵子を確保しておく事ができ、女性の体調が悪くて治療予定が延期になっても無駄にはならず、ベストな状態で治療に臨めるので妊娠の確率は高くなります。
実際に、新鮮胚と凍結胚とを比較すると、移植あたりの妊娠率は、凍結胚の方が10%以上も高いという結果が出ています。


卵巣の解剖学
○卵巣
卵巣は母指頭大で、卵子を貯蔵・排卵し、性ホルモンを分泌する器官です。

○卵胞の形成と排卵
胎児の段階で数百万個の卵母細胞をもっており、卵母細胞は卵胞に包まれて成熟していきます。
思春期までに卵母細胞は30万個から40万個までに減少します。
この卵母細胞が成熟して二次卵母細胞となり、卵巣から排出されることを排卵といいます。
卵巣は28日周期で一生のうち400〜500万回排卵を繰り返すが、排卵できないものは順次変性していき、卵母細胞がなくなった時点で閉経となります。

○卵巣周囲の血管
卵巣は特殊で、2本の動脈を受けています。
卵巣動脈は腹大動脈より直接分岐します。
これはちょうど腎動脈が枝分かれしているところで、脊椎の高さでいうとだいたい第10胸椎(第11胸椎〜第12胸椎)あたりです。
そして骨盤漏斗靱帯(卵巣提索)を通って卵巣・卵管に至ります。
子宮動脈は内腸骨動脈から分岐し,内子宮口の高さから子宮に入り上下に分岐し、この上行枝は子宮側壁で卵巣動脈からの血流と吻合します。
一つは腹大動脈から直接伸びてくるものと、ぐるっと下から回ってきて子宮を経由してから卵巣へ伸びる枝があります。

・卵巣の神経支配(第10胸椎〜第11胸椎)
卵巣は交感神経の作用を多く受けています。
第10胸椎、第11胸椎、第12胸椎あたりで枝分かれした交感神経は、上腸間膜動脈神経節を介して、卵巣動脈とともに走って卵巣に達します。
(ツボでいうと第10胸椎、第11胸椎、第12胸椎あたりは、脾ゆ、胃ゆですので、このあたりの背部ゆ穴の硬結や圧痛をみていく事も、鍼灸では重要なポイントとなります)


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このページは、千里堂治療院第108回研修会資料をもとに構成しました。 資料作成には以下の文献を参考にさせていただいています。 ありがとうございました。
−参考文献−
*伊藤正裕・中村陽市監修『これでわかる!人体解剖パーフェクト事典』ナツメ社
*宮内彰人・笠井靖代監修『最新版 赤ちゃんがほしいときに読む本』ナツメ社
−ホームページ−
*一般社団法人日本生殖医学会
*卒後鍼灸手技研究会2016年6月26日「不妊のための鍼灸治療」明生鍼灸院 木津正義先生の講演会
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