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五十肩の病期(第65回研修会資料より 2013年)

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● 五十肩の病期 ●

五十肩は一般的に疼痛期・拘縮期・回復期に分けられているが、患者への対応を目的とする場合この病期を細かく分けるとわかりやすい。
医道の日本 第771号の特集「五十肩と発症から寛解までの全経過と治療法」を参考に、初期症状から緩解までを症状によってT期からX期に分けてみる。

五十肩の推移


T期 疼痛期
肩に軽い痛みや違和感(何となく変な感じ、強い肩こり感、肩上肢のだるさ、時に軽い夜間痛やうずきなど)などを感じ始めてから、明らかな肩の動き(挙上制限)の悪さを自覚し始めるまでの期間を言う。
棘上筋、肩甲下筋、腱板、長頭腱などの腱炎や筋炎が主。

期間は一定せず。1〜2ヶ月前後で急速に進展していくものから、中には1〜2年と持続して次期に移行していくケースもみられる。

圧痛の有無にかかわらず棘上筋、肩甲下筋、腱板、長頭腱などの部位は治療点に 加える。


U期 疼痛拘縮進行期
明らかな挙上制限を自覚され始めてから、挙上制限が「五十肩の典型的拘縮域」(@外旋、結了動作の制限が強い、A外転域はおよそ45〜100度の範囲内、B屈曲域は外転域より0〜50度広い)に至るまでの期間を言う。

T期の炎症がさらに拡大し、肩峰下滑液包に及んでくる。
肩峰下滑液包は内壁の滑膜に豊富な神経や血管が走っているため、痛みが激しく運動痛も一段と増悪する。
同時に自発痛・夜間痛も出現する。
この期間は全般的に短く、1ヶ月前後のことが多い。

この時期の治療は肩の運動時痛よりも自発痛・夜間痛の軽減が第一の目標。
自発痛や夜間痛がある場合はなるべく動かさないようにする。自発痛・夜間痛が軽減したら、拘縮しないよう動かしてもらう。

私たちが説得力のある対応を行わないと患者に「悪化してきた」という印象を抱いてしまうため、患者には、「しばらく鍼灸治療を続ければ痛みは必ずとれるが、痛みがなくなると今度は今より腕が上がりにくくなる」ということを理解してもらわなければならない。

U期ではドーゼーオーバーを防ぐため、局所への鍼の治療本数を絞っていく。
治療開始時は局所への鍼10穴以内の取穴にとどめ、思うような効果がみられなかったら1穴ずつ治療点を追加していく方法が安全。


V期 疼痛拘縮期
U期における肩の運動制限と自発痛・夜間痛が増悪した状態。疼痛のピーク。
そして強い疼痛のみが顕著な緩和傾向を示すようになるまでの期間を言う。
期間は2〜4ヶ月で中には半年前後も続く場合がみられる。

疼痛の種類は「夜間痛」「明け方の痛み」「動作時の瞬時痛」や「動作後の残存 痛」などを訴えられることが多く、瞬時痛の程度や残存痛の持続時間が病勢の指標ともなる。

治療部位は、肩局所以外では上肢にかけての痛みを訴えることも多いことから、これらの部位への治療を怠らない。
夜間痛に対する治療法としては、「肩貞、臑兪付近の圧痛部位への透熱灸」や、「三角筋の停止部に大きな硬結があり冷えと湿りがある場合、この部位に米粒大の灸を15〜20壮すえると痛みや冷え感によく効く」という報告も参考になる。
痛みをとってから、固まった関節を治すという二段構えの治療の必要性を患者に理解してもらう。


W期 疼痛拘縮分離期
運動制限は以前にも強いにもかかわらず疼痛だけが激減していく時期である。
期間は早いものでは数日から1ヶ月と短いが、中には半年以上も持続し、次の期間(寛解期)との境が明瞭ではなく非常に長くだらだら続くケースもある。

この時期の治療の目的は
@短縮した筋の改善や癒着を剥離する
A上腕骨頭のスムーズな動きを取り戻す
B疼痛軽減に伴う運動量の増加による頚肩上肢の筋疲労を改善する
などがある。
以上を当面の目標として外転域100度以上の改善を目指す。

また、腋窩からの触診で亢進した筋緊張が触れる場合は、積極的に腋窩部からの治療を加えていくものも有用である。
回旋筋腱板の筋肉の中で特に肩甲下筋を治療に加えるとよい。

運動療法の開始時期は自発痛・夜間痛が完全に消失した時期に始める。
しかし、自発痛・夜間痛はある時点で急に消失するわけではなく、一定の期間、出現、消失が何回か繰り返される移行期がある。
1週間以上、安定した状態が続き、自発痛・夜間痛の再燃がないことを確かめてから運動療法を試みる。


X期 寛解期
運動制限(特に外転制限)が急速に改善し始めてから五十肩が寛解するまでの期間を言う。
期間は挙上制限の正常化ということだけをみれば、数ヶ月を要して徐々に改善していく例もあるが、1ヶ月前後と短い例も少なくない。
ただ、挙上制限がほぼ消失した後も、しばらくは挙上運動時における肩周囲の突っ張り感は持続し、スムーズですばやい動作はすぐには改善されない。


■ 生活指導
・肩関節痛の発症誘因が日常生活から見いだされた場合、その原因を除去する。
・夜間痛の場合は、タオルや毛布を用いた肩の保温が有効。
・入浴はぬるめの温度(39℃〜40℃)で長い時間(20分間)つかる。

 
 

【肩関節周囲炎に対する鍼灸治療】は
「総合はり治療」の60分・90分・120分の各コースで受けられます。


千里堂の治療は、鍼を刺して寝かせておくだけのような治療ではありません。「つきっきりで丁寧な治療」という方針でおこなっておりますので、必ず電話予約の上ご来院ください。


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このページは、千里堂治療院第65回研修会資料をもとに構成しました。 資料作成には以下の文献を参考にさせていただいています。 ありがとうございました。
−参考文献−
*出端昭男『開業鍼灸師のための診察法と治療法5(五十肩)』医道の日本社
*坂本歩監修『ポケット鍼灸臨床ガイド』アルテミシア
*伊藤和憲『はじめてのトリガーポイント鍼治療』医道の日本社
*Andrew Biel『ボディ・ナビゲーション』医道の日本社
*大野弥・玉井和哉『痛みと臨床1(1)「肩から上肢帯に痛みを訴える骨・関節疾患」』先端医学社
*佐藤正人『医道の日本第771号 特集「五十肩と発症から寛解までの全経過と治療法」』医道の日本社
*美根大介『医道の日本 第778号「東大式鍼灸治療の実際7」』医道の日本社
*設楽仁・小林勉・山本敦史・高岸憲二『JOURNAL OF CLlNICAL REHABILITATION Vol.18 No.8 特集「リハから見た五十肩」』医歯薬出版
*稲森耕平『治療 Vol.85 No.7「こり(頚部痛、腰背部痛)と五十肩(肩関節周囲炎)」』南山堂
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